RPO(採用代行)の費用相場は、月額固定型なら月10〜20万円の価格帯が最多層、成果報酬型は採用者の想定年収の20〜45%程度、従量課金型は業務単位で月5万円〜が目安です。ただし同じ「月額固定」でも、どこまでの業務を任せるか(委託範囲)と、運用にAIを組み込んでいるかどうかで金額は数倍変わります。金額の高い・安いだけでなく、「その金額で何をどこまで任せられるか」をあわせて見る必要があります。
RPOとは何か、費用相場を見る前に確認したい3つの軸
RPO(Recruitment Process Outsourcing、採用代行)とは、企業の採用業務の全部または一部を外部の専門会社に委託するサービスを指します。応募者対応や面接日程調整などの実務を任せることで、採用担当者は選考設計や採用戦略立案といったコア業務に集中できるとされています[出典: みんなの採用部(運営:株式会社ネオキャリア)「採用代行(RPO)とは?導入メリットや人材派遣・人材紹介との違いを解説」、2026年8月時点]。
RPOの費用は「料金体系」「委託範囲」「運用にAIを組み込んでいるか」の3つの軸で比較しないと、金額の高い安いだけで判断を誤ります。同じ「月額〇〇万円」という表示でも、含まれる業務の量と、その業務を人が手作業でこなしているかAIが実行しているかによって、実質的な割高・割安が変わるためです。
- 料金体系:月額固定型・成果報酬型・従量課金型の3種に大別され、支払いのタイミングと変動の仕方が異なる
- 委託範囲:募集要件・採用戦略の策定、母集団形成、応募者対応、面接調整、合否通知、入社承諾者フォローなど、RPOが請け負う業務は9つのカテゴリーに整理できる[出典: doda「RPO(採用代行)とは?委託できる業務や費用相場・導入の流れを解説」運営:パーソルキャリア株式会社、2025年3月時点]
- AI運用の有無:同じ業務でも、人が手作業でこなすか、AIが実行するかで、金額の内訳(人件費中心か、稼働量に応じた変動費中心か)が変わる
この3つを押さえたうえで、次章以降で料金体系別・雇用形態別・委託範囲別の相場を見ていきます。
料金体系別の費用相場(月額固定・成果報酬・従量課金)
月額固定型は月10〜20万円が最多の価格帯ですが委託範囲次第で70〜80万円台まで幅があり、成果報酬型は想定年収の20〜45%、従量課金型は業務単位で月5万円前後から設定されています。
| 料金体系 | 相場レンジ | 出典 |
|---|---|---|
| 月額固定型(最多層) | 月額10万〜20万円(回答342人中18.8%) | スマートキャンプ株式会社によるRPO導入経験者342人調査、BOXIL Magazine掲載、2026年1月時点 |
| 月額固定型(中央値) | 初期費用20万〜40万円未満、月額費用40万〜60万円未満 | BOXIL Magazine「【342人調査】採用代行(RPO)の費用相場は月額10〜20万円」(同調査の中央値集計) |
| 成果報酬型 | 採用者の想定年収の20〜45%程度 | スマートキャンプ株式会社によるRPO導入経験者342人調査、2026年1月時点 |
| 従量課金型 | 業務単位で月5万円〜 | doda「RPO(採用代行)とは?委託できる業務や費用相場・導入の流れを解説」運営:パーソルキャリア株式会社、2025年3月時点 |
最多層(10〜20万円)と中央値(40〜60万円)にズレがあるのは、回答者の分布に偏りがあるためです。見積もりを比較するときは「よくある価格帯」なのか「平均的な支払額」なのかを区別して見る必要があります。いずれの数値も第三者の比較メディアによるアンケート調査・解説記事に基づく目安であり、個別の見積もりは企業規模や業務量によって上下します。
雇用形態・委託範囲別の費用相場(新卒・中途・アルバイト/日程調整のみ〜フルRPO)
同じ月額固定型でも、新卒・中途・アルバイトといった採用対象や、日程調整のみかフルRPOかという委託範囲の広さによって、相場は数万円〜100万円超まで大きく変わります。
| 区分 | 費用相場 | 出典 |
|---|---|---|
| 新卒採用 | 5万〜70万円(別記事では10万〜70万円) | みんなの採用部(ネオキャリア運営)/doda(パーソルキャリア)の2記事 |
| 中途採用 | 15万〜60万円(別記事では20万〜80万円) | 同上 |
| アルバイト採用 | 1万〜30万円 | みんなの採用部(ネオキャリア運営) |
| 新卒スカウト代行 | 10万〜50万円 | doda(パーソルキャリア)「採用代行(RPO)の費用相場はいくら?料金システムと業務範囲も解説」 |
| 中途スカウト代行 | 10万〜60万円 | 同上 |
| 面接代行 | 15万〜50万円(別記事では月30万円〜) | doda(パーソルキャリア)/リクルートエージェント(r-agent)の2記事 |
同じ項目でも媒体によって数値の幅が異なるのは、調査対象や業務範囲の定義が各社で揃っていないためです。「〇〇万円」という1点の数字ではなく、レンジとして受け止めるのが安全です。
委託範囲の広さで見ると、以下のようにさらに整理できます。
| 委託範囲 | 費用相場 | 出典 |
|---|---|---|
| 日程調整のみ(スポット) | 月5万〜20万円程度 | マネーフォワード クラウド「採用代行の費用はいくら?料金体系・相場・業務内容を解説」 |
| ノンコア業務のみ(日程調整・応募者対応など) | 月5万〜70万円 | パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社「採用代行(RPO)の費用相場は?メリット・デメリットや利用時の注意点を解説」 |
| コア業務+ノンコア業務(採用戦略・面接実施まで含む) | 月15万〜100万円 | 同上 |
日程調整のみを切り出して外注する場合の相場や選び方は、面接日程調整の外注、費用相場と選び方で詳しく扱っています。
なぜ同じRPOでも費用に数倍の差が出るのか
費用差を生む一般的な要因は、次の4つに整理できます。
- 採用人数・採用難易度:成果報酬型では専門職ほど単価が上がり、一般職60万〜90万円に対し専門職80万〜120万円、ハイレベル人材で150万円以上という目安が示されています[出典: CASTER BIZ recruiting(株式会社キャスター)コラム]
- 委託範囲の広さ:日程調整のみか、採用戦略の策定まで含むかで、前章の通り月5万円〜月100万円まで幅が出る
- 対応件数・稼働量:従量課金型は件数が多いほど実質単価が下がりやすい
- 運用にAIを組み込んでいるか:人の工数で積み上げる価格か、定型業務の一部をAIが引き受けることで費用の一部が変動費化する価格かで、総額の構造自体が変わる
このうち4点目について、フェアパス(bgrass株式会社)が自社コスト構造をもとに行った試算を紹介します。これは特定企業の実績ではなく、一般的なモデルケースです。
人件費・外注費(RPO)に、第3の費用として「AIトークンコスト」を組み込み直すことで、月次の採用コストが再配分されるケースが示されています。ここでいうAIトークンコストとは、人が稼働した時間に対して支払う人件費や外注費とは異なり、AIが実際に稼働した分だけ発生する変動費を指すフェアパスの用語です。
| 費目 | 従来の配分(月) | AIトークンコストを組み込んだ配分(月) |
|---|---|---|
| 人件費 | 約50万円 | 約40万円 |
| 外注費(RPO) | 約40万円 | 約5万円 |
| AI・ツール費/AIトークンコスト | 約15万円 | 約20万円 |
| 合計 | 約105万円 | 約65万円 |
[出典: フェアパス WP17「AI駆動採用」実装ロードマップ、2026年7月時点]
同様に、フェアパスが行った匿名3社のシミュレーション(応募数の目安別)でも、RPO費用の一部がAIトークン費へ置き換わることでコストダウンが確認されています。n=3社の試算であり、C社の「工数1/4」のみが実績値で、ほかはシミュレーション値である点に注意が必要です。
| 企業(月間応募数の目安) | 従来費用(月) | AI運用後費用(月) | 削減額 |
|---|---|---|---|
| A社(月150〜300応募) | RPO費用約40万円 | AIトークン費約17万円(ATS費用は別途維持) | 約23万円 |
| B社(月30〜50応募) | RPO約70万円+ATS約8万円=約78万円 | AI費約8万円+ATS約8万円=約16万円 | 約62〜63万円 |
| C社(月約140応募、2名体制) | 約70万円 | AIトークン費約17万円 | 約53万円(オペレーション工数も1/4) |
[出典: フェアパス note「AI ATSで採用コストはどこまで削減できる?ATS+AIの費用対効果を3社の事例で解説」、2026年7月時点]
こうした変化の背景には、「求人広告費を増やす」「RPOを使う」「採用担当者を増やす」といった典型的な打ち手が、どれも「お金で解決する」アプローチにとどまり、実行の工数そのものを削る設計になっていないという課題があります[出典: フェアパス「中小企業 採用格差 逆転設計図」、2026年6月発行]。AIトークンコストへの再配分は、金額だけでなく工数の設計を変える試みとして位置づけられています。
AI RPOの料金設計はどう考えればいいか
RPOの費用を抑えたい場合、委託範囲を絞る以外に、運用にAIを組み込んだサービス(AI RPO)を選択肢に入れる方法もあります。ただし「AI RPOだから安い」とは限らない点に注意が必要です。
AI RPOの料金は従来型RPOと同程度の価格帯にとどまることが多く、月額固定制の中でも「スカウト1通あたり」「選考1件あたり」の単価で設計されるケースが見られます。同じ月額金額でも対応件数が多いほど実質単価は下がり、解説記事では月額20万円で月200通対応する場合と月600通対応する場合とでは実質単価が3倍異なるという試算例が紹介されています[出典: HeaR株式会社「AI RPO(AI採用代行)とは?仕組み・従来型との違い・費用と事例」、2026年9月時点]。この試算例は仕組みを説明するための例示であり、実在の価格データではありません。比較する際は総額ではなく「その金額でどの工程を月に何件対応するか」で見るべきとされています。
実際に「AI-RPO」という名称でサービスを提供する事業者も存在しますが、具体的な料金は「ご支援範囲・期間・採用ボリュームに応じて個別にお見積もり」として非公開のケースが一般的です[出典: HeaR株式会社公式サイト「AI-RPO(採用代行)」、2026年10月時点]。採用プロと生成AIを組み合わせたRPO型サービスの例としては、初期費用10万円、月額費用30万円〜という価格情報を掲載する第三者紹介記事もあります[出典: 起業LOG SaaS「Famm AI リクルーティング旧Famm リクルーティングとは?評判・口コミ・料金を解説!」、2025年6月時点の掲載情報]。いずれも個別見積もりが前提のため、相場の実額というより価格帯の一例として受け止めるのが安全です。
AI RPOかAI搭載の採用AIエージェント(SaaS型ツール)かで迷う場合の比較軸は、採用AIエージェントの選び方|比較軸と費用感で整理しています。また、RPOと採用AIの構造的な違い自体を知りたい場合は、AI RPOとは何か、従来型RPOとの違いを整理した記事で扱っています。
自社はどの導入パターンから費用を見直すべきか
すでにRPOやBPOに月次費用を払っている企業は、まずその外部委託費の最適化から検討するのが現実的な入り口になります。フェアパスでは、自社の状況に応じて3つの導入パターンを整理しています。
- パターンA:外部委託の最適化から RPO・BPO・採用アシスタントに月次費用を払っている企業向け。すでに外注費として支出が発生している部分を見直す
- パターンB:基幹ATSとの連携から 上場企業・大規模組織向け。基幹ATSとの連携を起点に検討する
- パターンC:オペレーション逼迫の解消から 少人数〜ひとり人事の企業向け。外注費よりもまず、対応しきれていない業務量そのものを解消する
[出典: フェアパス WP22「スイッチングコストゼロ 採用AI設計図」、2026年7月時点]
自社がすでにRPOに月額費用を払っているなら、まずはその契約内容と金額を棚卸しし、どの業務がAIに置き換えられる余地があるかを確認するところから始めるのが現実的です。
費用を抑えても、RPOやAIに任せきれない業務は残るか
費用の多寡にかかわらず、日程調整・評価回収・記録更新のような工程の「あいだ」の業務は、委託範囲や契約設計次第で人手に残り続けます。ここでいう「工程のあいだ」とは、面接や書類選考といった工程そのものではなく、工程と工程をつなぐ転記・連絡・リマインドといった実務を指す、フェアパスの整理による呼び方です。
特化型のAI(Point Solutions、特定の工程だけを担う単機能のAIサービス)やRPOは、工程の「中」――たとえば面接そのものや書類選考――を速くすることには長けている一方、工程と工程の「あいだ」をつなぐ作業は見落とされやすい傾向があります。たとえばAI面接を導入しても、日程調整・面接官アサイン・評価の回収・記録は人に残ります[出典: フェアパス WP20 AIネイティブ採用組織への移行ガイド、2026年7月時点]。RPOの費用相場を比較する際も、金額の大小だけでなく、この「あいだ」の業務が委託範囲やAI運用の対象に含まれているかどうかを確認する必要があります。
見積もりを比較する前に確認すべきこと
見積もりを並べて比較する前に、次の2点を先に確認すると判断を誤りにくくなります。
- 委託できる業務範囲が自社のニーズにマッチしているか 求人作成・面接調整・スカウト送信など、自社が任せたい業務が含まれているかをまず確認すべきとされています[出典: directsourcing-lab.com「【2026年最新】RPO(採用代行)おすすめ企業13社を徹底比較|料金・特徴・選び方ガイド」]
- 業務範囲と責任の所在が契約書で定められているか あいまいな状態で契約すると、思わぬトラブルに発展する恐れがあると指摘されています[出典: saiyo-doda.jp(doda中途採用)「RPO(採用代行)とは?委託できる業務や費用相場・導入の流れを解説」]
実際、業務を代行会社へ丸投げし、自社のビジョンや企業文化を共有しないまま運用を開始すると、代行会社は求人票の表面的な情報のみで候補者対応を行うことになり、スキルは合致してもカルチャーフィットしない人材ばかりが集まる採用ミスマッチが起きやすいと指摘されています[出典: bsearch.co.jp「採用代行(RPO)完全ガイド|料金相場・導入手順・失敗事例・会社比較まで専門家が解説」]。金額だけで選ばず、業務範囲・責任分担・自社情報の共有体制まで含めて比較することが、費用相場を正しく読み解く前提になります。
RPOサービスそのものの比較ポイント(料金以外の評価軸)を詳しく知りたい場合は、採用代行の選び方|比較ポイントと費用相場で扱っています。本記事は金額の相場そのものに焦点を当てていますが、あちらはサービス選定時の比較軸を中心に整理しています。
まとめ
- RPO費用は料金体系(月額固定・成果報酬・従量課金)だけでなく、雇用形態・委託範囲・AI運用の有無で数倍の差が出る
- 月額固定は月10〜20万円が最多層だが、コア業務まで含めると月100万円規模になるケースもある
- AI RPOは従来型と同程度の価格帯になりやすく、「総額」ではなく「その金額で何件対応するか」の実質単価で比較する必要がある
- AIを第3の費用(AIトークンコスト)として組み込むことで、固定費の一部を変動費に再配分できるケースがある
- 費用を抑えても、日程調整など工程の「あいだ」の業務は委託範囲次第で人手に残る
よくある質問
RPOの初期費用はどれくらいかかりますか? BOXILが実施した342人調査では、初期費用の中央値は20万〜40万円未満、月額費用の中央値は40万〜60万円未満という結果でした[出典: BOXIL Magazine「【342人調査】採用代行(RPO)の費用相場は月額10〜20万円」]。ただし同じ調査で月額費用の最多価格帯は10万〜20万円となっており、中央値と最多層にはズレがあります。見積もりを比較する際は、どちらの数値を基準にした相場なのかを確認することが必要です。
成果報酬型RPOは何%が相場ですか? 採用者の想定年収の20〜45%程度が目安とされています[出典: スマートキャンプ株式会社によるRPO導入経験者342人調査、2026年1月時点]。職種別に見ると、一般職で60万〜90万円、専門職で80万〜120万円、ハイレベル人材では150万円以上になることもあります[出典: CASTER BIZ recruiting(株式会社キャスター)コラム]。提示された金額が年収ベースの割合なのか、定額の見積もりなのかを確認した上で比較する必要があります。
新卒採用と中途採用で費用は違いますか? 雇用形態によって相場は異なります。ある解説記事では新卒採用5万〜70万円、中途採用15万〜60万円、アルバイト1万〜30万円という幅が示されており[出典: みんなの採用部(ネオキャリア運営)「採用代行(RPO)の費用相場を料金体系や業務範囲別に紹介!費用を抑える方法も解説」]、別の記事では新卒採用10万〜70万円、中途採用20万〜80万円という、やや異なるレンジも紹介されています[出典: doda(パーソルキャリア)「採用代行(RPO)の費用相場はいくら?料金システムと業務範囲も解説」]。媒体によって数値の幅が異なるため、1社だけの数値を基準にせず、複数のレンジを目安として見ておくのが安全です。
見積もりを比較するときに確認すべきことは何ですか? 金額だけでなく、求人作成・面接調整・スカウト送信など委託したい業務が範囲に含まれているかをまず確認すべきとされています[出典: directsourcing-lab.com「【2026年最新】RPO(採用代行)おすすめ企業13社を徹底比較|料金・特徴・選び方ガイド」]。そのうえで、業務範囲と責任の所在が契約書に明記されているかを確認しないと、あいまいな状態での契約がトラブルにつながる恐れがあります[出典: saiyo-doda.jp(doda中途採用)「RPO(採用代行)とは?委託できる業務や費用相場・導入の流れを解説」]。
自社の月次応募数や委託したい業務範囲によって、RPOを続けるべきか、人件費・AIトークンコストへどう再配分すべきかは変わります。自社の応募数・委託範囲で費用構造がどう変わるか、フェアパスの試算をもとに相談する
著者:フェアパス編集部
この記事は、AIを使って作成し、編集部が内容を確認しています。