こんにちは、bgrassのだむはです。
フェアパスのLPを公開して以来、訪れる方々のデータを見ていると、最も多く閲覧されているのが「料金」や「ROI」のページです。 そして実際の商談の中でも「AIを入れると、自社の採用の費用はどう変わるのか」という点を気にされる方が多く、話題に上がる回数が非常に多いテーマだと実感しています。
今の体制が破綻しているわけではない。けれど、「もしAIを入れたら、自社の採用体制や費用、ROIはどう変わるのだろう」と気になっている企業は非常に多いと感じています。
これからの時代に必要なのは、採用業務の手作業をそのまま外注し続けることではなく、組織のコスト構造そのものをAI前提で再設計することです。
今回は、「AIを入れると採用組織やコストはどう変わるのか」と気になっている方に向けて、全体的にAIネイティブな採用組織、一部AIネイティブな採用に移行した場合の具体的なROIについて解説します。
AI ATSを検討する前に知っておきたい、採用運用にかかる費用
そもそも、採用オペレーションを外注した場合、毎月どれくらいの費用がかかっているのでしょうか。私たちが実際の商談で伺った、リアルな体制と費用の例を挙げます。
- A社様:月70時間の稼働で、月額約40万円(月間150〜300応募)
- B社様:採用オペレーションを外注しており、月額約70万円(月間30〜50応募)
- C社様:2名体制の運用で、月額約70万円(月間約140応募) 体制や採用規模によっては、このように毎月数十万円、あるいは70万円を超えるような定額の固定費を支払って採用を回しているケースも決して珍しくありません。
AI ATSを導入しても残る「採用オペレーション」のコスト
RPOにお願いできる業務は非常に幅広いです。 採用戦略の立案、求人媒体の選定や運用、ダイレクトリクルーティングの配信、エージェント対応、さらには日程調整や面接の代行まで、多岐にわたります。
このように幅広い支援メニューがある中で、毎月支払っている定額費用の稼働の実態を紐解いてみると、実はかなりの工数が「日常的なオペレーション」に割かれているケースが多くあります。
具体的には、以下のような業務です。
- 候補者への連絡・メール対応
- 面接官と候補者の日程調整
- 面接後の評価の回収・確認
- ATS(採用管理システム)のステータス更新 ここで強くお伝えしたいのは、「RPOに課題がある」ということではありません。
むしろ逆で、採用のプロであるRPOの方々に、こうした人間の機微が入りにくい手作業を担っていただくのは、その専門性を活かしきれていないと感じています。 RPOの持つ知見やリソースは、ホスピタリティが必要な面談やアトラクト、上流の戦略設計といった、専門性が最も活きる領域に使われるべきだからです。

RPOの可動範囲と内訳、大半がオペレーションに工数を割かれてしまっている
AI ATSだけではない、AIネイティブな採用組織のコスト構造
人間が手作業でシステムを操作し続ける状態から抜け出すためには、コストの考え方を根本から変える必要があります。 これまでの採用コストは、大きく分けて以下の2つで構成されていました。
人件費(固定)
外注費(RPO・媒体など) AIネイティブな組織では、ここに第3の費用を加えます。
AIトークン費(AIが稼働した分だけの従量課金) これら3つを同列に並べて、予算を再配分します。

コスト配分はAIを前提に再配置される。それがAIネイティブな採用組織
人間が手作業で行っていた日程調整やシステム更新などのオペレーションは、AIエージェント(AIトークン費)に委ねる。 AIがオペレーションの実行を担うことで、採用のプロには戦略設計や母集団形成といった上流工程に集中してもらえる環境をつくる。 そして浮いた予算と人件費は、候補者を口説くアトラクトに集中投下する。
これが、私たちが提案するコスト構造の再設計です。
AI ATSとAIエージェントで採用コストはどう変わる?3社で比較
では、実際に手作業のオペレーションをRecruiting Agent OSであるフェアパスに移した場合、体制やコストはどう変わるのでしょうか。 今回はATSの費用も含めて、「ATSを残した場合」と「ATSを廃止して一本化した場合」のリアルなシミュレーションを3社ご紹介します。
▼ 事例①:既存ATSを残してAIエージェントを導入
- 現状のコスト:RPO費用(月額約40万円)+ ATS利用料
- 未来のコスト(To-Be):AIトークン費(月額約17万円)+ ATS利用料(残す)

既存のATSは「データを蓄積する箱」としてそのまま残し、実行部分だけをAIに任せます。ATSを残したままでも月額23万円のコストダウンとなり、RPOには上流工程に集中していただく環境が整います。
▼事例②:ATSを残す場合と、採用基盤を一本化する場合
- 現状のコスト:RPO費用(月額約70万円)+ ATS利用料(月額約8万円)= 合計約78万円
- 未来のコスト(To-Be):応募が増えて月間50応募になったと仮定した場合のAIトークン費は月額約8万円 **【パターンA:ATSを残す場合】 **AI費(8万円)+ ATS費(8万円)= 月額16万円。約62〜63万円のコストダウン。 **【パターンB:ATSを廃止する場合】 **フェアパスに完全統合しATSを解約すれば、AI費(8万円)のみとなり、約70万円のコストダウンとなります。

▼ 事例③:ATS未導入からAI前提の採用基盤へ移行
- 現状のコスト:2名体制の運用で月額約70万円(ATSは未導入でスプレッドシート等で手作業管理)
- 未来のコスト(To-Be):AIトークン費(月額約17万円)

システム未導入の労働集約的な状態から、フェアパス基盤へ一本化。月額53万円のコストダウンを実現しつつ、AIの自律実行によりオペレーション工数は1/4に激減しました。
これら3社のシミュレーションからお伝えしたいのは、「ただ安くなる」ということではなく、コストを下げた上で、**同じ体制のまま4倍のオペレーションを処理できるようになること。**これが最大の価値です。
実際にAIエージェントに実務を委ねたC社様では、導入後1ヶ月で想定の2倍以上の応募が来たにもかかわらず、オペレーション工数は従来の1/4に激減しました。1タスクにかかる工数が1/4になるということは、同じ体制・同じ時間のままで4倍の応募を受け止められるということです。
手作業でシステムを操作し続ける運用では、応募数が増えればいずれキャパシティが限界を迎えます。採用のROIを高めるとは、外注費を削ることだけではなく、AIを前提に全体を再設計することで、採用全体の費用対効果を高めることに繋がります。
AI ATS・AIエージェント導入後のROIをシミュレーションする
人件費、RPOなどの外注費、そしてAIトークン費。これらを同列に並べてコスト構造を再定義することで、予算の最適化が可能になります。
現在、フェアパスのサービスサイト上で、自社の状況に合わせたROIを簡単に試算できるシミュレーターを公開しています。 「AIを入れたら、いくらコストが下がり、どれだけの時間が浮くのか」 ぜひ一度、以下のリンクから実際に数字を出してシミュレーションしてみてください。
▼ 採用オペレーションをAI化した場合のROIをシミュレーションする
人間が手作業でシステムを操作し続ける労働集約の採用は、これから限界を迎えます。
人事の仕事を「面接だけ」にするために、人間の機微が入りにくい日程調整やステータス更新といったオペレーションはAIに自律駆動させる。そして人間は、候補者の心が通うところに全力投球する。
公平な評価で優秀な人材を見落とさないための、そんなAIネイティブな採用組織を一緒に目指していきましょう。
